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石田純一の出馬に見る、マネジメントスキルの「洗脳」と「魅了」の違い。

俺が知っているのはニュースで見ただけの上っ面な情報なんだけど、石田純一を煽って出馬させた人って凄いと思う。

どう見たって当選するはずないし、本人だってそれはわかってたはず。でもその上で「出馬しよう!」って思わせたんだから。

煽った人は、彼が出馬意思を表明するだけで得をする立場の人だったのかな?

で、しかも、こんな重大事項を嫁さんに内緒で決断させて、最後は「やっぱ止めた」と言わせた。

つまり「出馬」も「取り止め」も、その決断は石田純一本人の意思のように見える。誰かの操り人形って感じでなく。

まあもしかしたら煽った人も、そんなでかい賠償金が発生するとは思わなかったのかもだけど。

真実はわからないんだけど、とにかく石田純一をあれだけ乗せることができたっていうのがすごいなって思う。うまく洗脳したというか。

非難ではなく、本当にすごいマネジメント能力だと思った。

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以前、食事の席で、ある経営者からポロッと相談されたことを思い出した。

社員教育をしていたら一人の社員から、「それって洗脳じゃないですか?」と言われてしまったと。

会社の方針や理念を伝える時、得てして感情が乗ってしまうことがある。

でもそうするとそれらを「想い」と言い変えることができ、それがしっくりくるし相手も受け取りやすい。

同調してくれる人に話すときは、感情を乗せた方がより浸透力が上がる。

でも相手の同調心が弱いと上記のようなことが起こる場合がある。

「それって洗脳じゃないですか?」と。

相談を受けたその時の俺の答えは、

「“洗脳” で何が悪いの?“洗脳” ってのは言い方で、“魅了する” ってのと同じことです。」

つまりポジティブに捉えると「魅了する」、ネガティブだと「洗脳」だ。

意味は同じだがニュアンスが大分違う。

 

ここ実は「技術の差」なんだよね。相手を魅了する技術の差。マネジメント力の一つ。

例えばよく、「詐欺にあう人は詐欺にあっている意識はない」って言うよね。本人に騙されてる意識は無い、と。

これって魅了されたんだよね。ただそれが、嘘だったから犯罪になるんだけど。

 

会社もある意味同じ。

社長や幹部などマネジャーサイドの「魅了する技術」が、社員の帰属意識に大きくかかわってくる。

「教えたことしかできない」と嘆くマネジャーがいるのもこれ。

1言ったら10わかって欲しいところだがなかなか難しいのが現実。

でもこの「教えたことしかできない」は言い換えれば「教えてしかいない」ということでもある。

「教えただけ」ならそれ以上はあまり期待はできない。

じゃあどうするか。

「巻き込む」のだ。

相手に教えるんじゃなく、相手を巻き込んでいく。

同じ船に乗った船員として、同じところを目指す仲間として巻き込んでいく。

感情的に伝えろってことじゃない。

ポイントは、教えるべき内容に「意味」と「繋がり」を持たせること。

例えば、クレープ屋さんはクレープを売ってるんじゃなく、「一時の幸せを手渡ししている」と教える。

そう考えるだけでかなり違う。笑顔も出るし向上心も沸いてくる。

「作業」が「使命」となる。

 

是非とも魅了してやってください。あなたの部下を。

会社に作業をしに行くのと、使命を成し遂げに行くのでは大分違うから。