売りたいなら客を怨め。商品力の話
僕を含め多くのアラフォーが「友情」を学んだ『キン肉マン』。
その作中でこんなシーンがよくあった。
当時は、子供だからわからないのかなと思ってたけど、大人になってもわからない。
でも自信が大事だってことは今はわかった。
例えばビックカメラに行って、炊飯器を買うとする。
どれも同じような見た目と値段。どれがいいかさっぱりわからない。そこで店員に聞いてみる。それぞれの商品の違いと特徴を説明してもらったあと、やはり聞いてもわからなかったがどれにしようかと悩んだ瞬間、一つの炊飯器を指差されて小声で、
(絶対コレです!魔王に誓ってコレです!命かけます!ダメだったら僕が自腹で全額返金しますから!)
って言われたどうだろう。
「言葉の意味はわからんが、とにかく凄い自信だ、買おう!」ってなる可能性は高いよね。
イギリスかどこかの諺でも、「自信は能力を2倍にする」ってのが確かあった。
2倍だよ!?だからボルトはもしかしたら元々20秒かかる人間なのかもしれないんだ。
で、自信は大事ってことなんだけど、やっぱり嘘は難しい。
ハッタリの自信でも良いんだよ。ハッタリこきながら、そのうちそれに実力が追いついてくればいいんだから。
でもやっぱり核が無いとどうしても強い自信にならない。目の奥の光が出てこない。オーラが覇気が出てこない。
じゃあどうしたらいいか?商売でホンモノの自信を得るには。
それは、「怨念」を乗せること。
今持ってる全ての想いを、べったりと商品に乗せる。
ごちゃごちゃ大量にってことじゃないよ。削って削って研ぎ澄ましたものを商品に乗せる。
客のことをアタマが割れるまで考える。チクショーッと思いながら考える。それはもう「怨み」だ。買ってくれなかったら呪い殺す勢いで客のことを考えて商品を作り上げる。
もう努力とかこだわり、頑固を超えた「執念」の更に先、「怨念」だ。
そこまでしたら、自信なんて小さいものにすら感じてくる。それくらいの揺るぎない気持ちで溢れてくる。
そうなるとその商品を目にした客もそれを感じ取る。並々ならぬ何かをビリビリと感じ取る。
そうなった時にはじめて、
「言葉の意味はわからんが、とにかく凄い自信だ!」と客もなるはずだ。
だから商売をするなら最低条件として、
「顧客のことを怨むレベルまで考えた」という自信を持てるようにまずしよう。
ちなみに俺が知ってる営業マンの話だが、商品説明中に熱が入り過ぎで鼻血を噴いたらしい。
かなりの怨念だ。